ボクココ

熱海で開発するブログ

ネットサービスにおける法律問題

何かサービスを始めようとしたときに、法的にそれが大丈夫なのか不安になることが多々ある。

こういうサービス作ろうと思ってるんだけど・・って言ったときに、否定的な人は「それは法律的にアウトでしょ」と口を揃える。さて、これはどのくらいの割合でアウトなのだろうか?

今日、初めて自分の作ったサービスを弁護士の方と相談した。元々法律に詳しい友人と色々話を詰めていたので、それの再確認といった感じで。返ってきた答えとしては、グレーゾーンではあるけども、まずはやってみるで良いと思うという答えだった。

そもそも法律って・・・。結局のところ、誰かから問題だと指摘を受けた時点でそれが悪いかどうか法的に判断される。そのための材料が法律ってことになる。

さて、新しい今までになかったサービスはその法律で適用されるものなのだろうか?前例がないのにそれを既存の法律に当てはめていいのかということだ。きっとそんなことはない。そういった新しいサービスがどんどん出てくるにつれて法律による規制もどんどん変わっていく。だから誰かが始めない限りその問題に関する法律は作られないし変わっていかないんだという話を聞いた。

つまり自分がサービスを初めて、自分が法律をも変える。そういう会社になればいいのだ。Airbnb とかはまさに世界中の法律を変えようとしている。

東京オリンピックが近づいているということもあり、ここら辺のサービスは今後変わっていく可能性が高いし、マーケットとしても変わり始めている時期だ。サービスを始めるタイミングとしてはかなり魅力的である。

サービスが本当に違法を助長するサービスじゃない限り、まずはサービスを初めてみる。そして人気が出始めた時に、しっかりと弁護士の方と顧問契約を結んで守りを固めていく。そういったフローになっていく。それはゆくゆく人気になると競合の既得を持つ業界人や、官庁から指摘を受けたときにちゃんと受け答えができるよう準備をしておくってことだ。とはいえ人気がでない限りそんなことは起きないので、まずはサービスを成長させることに集中して良いだろう。

欲しいものって

とある映画を見た。「あることを成し遂げると願い事を一つだけ叶えられる」ってことで必死にがんばる主人公。悲しい運命を変えたいと思った主人公は必死になってそれを達成する。だが運命は変えられないと悟り、運命を受け入れて自分が変わっていくんだ!って言う。結局願い事は必死になって達成した過程で得た仲間を助けるって願い事を叶えてもらって終わり。

映画のストーリー的にはすごく面白みは無かったんだけど、そのメインメッセージだけは心に響いた。

はて、自分ならそんな願い事が叶うというシチュエーションになった時、どんなことを願うだろうか?

んで思いついたのは、今の自分じゃできないことをできるようになりたいってこと。それは自分の弱い部分でもある。そういう部分はやはり誰かに助けてもらいたいって弱気になってしまう。でも本当はそれも自分が変われば手に入れられるだろう。

そんな自分が変わるきっかけが欲しいと今度は思う。おっと、またもやそこで自分の弱い部分が現れてくる。自分が変わるきっかけも結局は自分で探し見つけていくしかない。

そうして、やがて周りのことを考えてお願いできるようになったら立派になったと言えるのかもしれない。

そんなことを思いながら深呼吸をしたそんなひととき。

「スタートアップが必ず陥る9つのジレンマ」を読んで

こんな本があったので読んでみた。

今まさに自分は「選択」をしてどんな会社にしていきたいかを考えなければならない時期である。その上で、本書は決めなければならない点について参考になった。特に資金調達周りの知識が疎かった自分には役立った。


要所まとめ

創業メンバーの相性リスク

  • 何を望み、何を叶えたいのか?
  • 何をするのが好きか。何をするのが嫌いか。
  • 最大の強みと弱みは何か。
  • 何が怖いか。リスクと感じているか。
  • 人を雇う?ファウンダーを加える?とするならどんな人?

始めにお互いの方向性を認識しておかないと、後で必ず対立が起きる。資金は得る必要があるのか、どんな仕事で企業価値を高めるのか、利益配分はどうするのかなどなど。まぁほっとんどはお金に関する揉め事だろう。そんなとき、「お金は基本的にこういう方向で使っていこう」という共通認識があれば、そういう局面になったときに予め冷静に対処できるようになる。

対立時の回避

  • 意見が対立したときにジャッジをしてくれる第三者の決定。

会社をコントロールしたいのか、富を得たいのか

  • 自分なりのやり方で仕事に取り組む自由、個人的な夢の実現といったコントロールか、経済的安定や大金持ちになりたいと言った富を築く動機か。
  • 「どちらを選ぶか」の壁が事ある毎に突き当たる。
  • コントロールをある程度捨て、富を目指すならVCを考慮。

富とコントロールの両方を得られる人は1%に過ぎないそうだ。孫さんや三木谷さんといった例はほんの少しの例外で、彼らのように目指すのは構わないが、富もコントロールも失うリスクがあることを肝に銘じるべき。

VC からの投資を受けるか

メリット

  • 投資額の大きさ
  • 外部からの信頼の向上
  • 今後の定期的な支援
  • 良き相談役
  • 外部リソースを得られる

デメリット

  • 莫大な投資額はIPOや高額なエグジットをしないとVCにほとんど利益を持っていかれ、自分たちの手元に残らない
  • コントロールされる。資金調達方法、CEO交代要求、エグジットのタイミング、業績氷菓
  • CEOが取締役会で仕事の大部分を奪われる。またその取締役会でこれからすることなどを毎回相手に説得させなければならない。- > 新しいチャレンジをする気がなくなる。本業がおろそかになる

日本でも一般的になりつつあるVCだが、やはり資金を得られるという魅力がある反面、コントロールを失うという欠点があるということに尽きる。創業経験間もない起業家なら様々なアドバイスを得られることはメリットになるだろう。連続起業家としてチャレンジする場合、いかに「コントロールされないか」を念頭において次からはチャレンジすることになるそうだ。「自己資金でスタートすべき」っていうポールグレアムの言葉はそこから来ているのだろう。

ただ、変化の激しい業界だと一歩で遅れると手遅れになる危険性があるので、早いうちにたくさんの資本で一気に広めていくという戦略を取るということも多いにあり得る選択肢だ。ただ、それでうまく行かなかった場合は悲惨な結果を招くので、いける!という見込みが余程無い限りはやめた方がいいと思ってる。

エクイティ(株式)の配分をどうするか

  • すぐに決めなくても、投資を受ける段階で決める
  • 価値はすぐに変化するので後で動的に変更できるようにした方が良い

最初からエクイティの分割割合を決めてしまうと、その後に多く所有している人が使えなかったり、病気でずっといられなくなってしまったときなどに不公平が生じ、それが各々のモチベーションダウンに繋がりかねない。投資を受けるなどの局面でこれらの分配を変えられるようにしたほうが保険的にはいい。一般的にはアイディア発案者、これまでの貢献、これからの貢献などで配分を決める。

働き方

  • オフィスを構えるか
  • リモートワークを推奨するか

強いチームはオフィスを捨てる37シグナルズが考える「働き方革命」-【電子書籍】にあるように、世界的にリモートワークで世界中からメンバーを集める手法が話題になりつつある。自分はこれに賛同しているのだが、タイトルにあるように「強いチーム」じゃなきゃ逆効果になる。両者の利点、欠点を見極めつつ決定したい所。

役割

  • 誰が財務、事業開発、経営上の実務、機能のビジョン、エンジニアなどの責任者となるか (それぞれの分野の最終意思決定)

スタートアップの始めの頃は全てをこなせる「オールラウンダー」を集める。そのうち規模が大きくなってきて初めて専門スキルのあるプロフェッショナルを集めていく。最初は役職は大まかになってしまうが、それでも責任者として決めることに価値がある。

初期の人材獲得などでもVCは役に立つことがある。

iPhone アプリ開発の開始時期についての私的な考察

いつ iPhone アプリを開発すべきか?これに対する答えは基本的には至ってシンプルだ。

自分が開発したいと思ったときに始める

ただ、それが今ではなくてもいいけど近いうちに作りたい、という場合はこの時期に限って考え直す必要がある。ご存知 Swift 言語の存在だ。結論から言うと、Swift から iPhone 開発を始めるというのはベターな選択だと思っている。現在クローズドで公開されているSwiftが正式にリリースされて、日本語情報が増えてきたタイミングが実はタイミングとしてはふさわしいのではないだろうか。

その理由を何点か。

Swift は流行る

Swift の評判がすこぶる良い。

これらを読んでみると、Swiftが流行らずに終わるということは考えにくい。なぜならトップディベロッパーが進んで開発をしてくれることで、既存のObjective-Cで書かれたライブラリもSwiftで簡単に書けるようにしてくれるからだ。そしたらそういったライブラリを使う一般的なエンジニアはどんどんSwiftに移行してくる。

私はいきなりSwiftを始めることに関して、問題が起きたときに Objective-Cで書かれたライブラリがあった場合に読めないのが辛い、と考えていたが、そもそもObjective-Cで書かれたライブラリが居残り続けられるのも時間の問題な気がする。

日本語で書かれた体系的な本が必ず出版される。それが最も学習効率が高い

Swiftリリース直後が最適なタイミングではない、と言う理由。それはしっかりとした本が日本で出版されていない為だ。英語が読めるなら、英語のしっかりとした本で学習するのもあり。

Swiftが本格的に公開されると、そのうち「Swiftで始めるiPhoneアプリ開発入門」とかいう本が必ず出てくる。これが出た時がスタートの合図だ。何だかんだ言ってプログラミング学習は独習で本を見ながら進めるのが最も効率がいいと思っている。実際に自分はRailsAndroidも本だけで学習した。

Objective-Cはなかなかの辛さ

これは自分が実際に触ってみて感じたこと。この言語はなかなかの癖があり、そしてどんどん仕様が変わる。短期間で習得するのは厳しいし、プログラミング初心者がこの言語に手を出すと痛い目をみる。

だから今、一からObjective-Cを学ぶコストを考えたときに、Obejctive-Cのコードは後々Swiftがほとんどの代わりをしてくれるようになるので、無駄とまではいわないまでも、Swiftで良かったのにということが多々生じて来るだろう。

実は私はiPhone関連の書籍を3、4冊持っているが、まだまだ手に馴染めていない。。まぁ自分のプログラミング能力の無さってのももちろんあるだろうが。Objective-Cを学ぶのは自分的にきつい。

まとめ

基本は「いつやるか?今でしょ」

だけど時期を見極めるなら 「Swift で始める iPhoneアプリ開発入門」という本が2,3冊で回るようになってきたら。

※ たぶん半年後くらい?

独り言

そうなる前に早く日本で Android がもっともっと普及して欲しい! 「格安スマホ」と「Android L」に期待してます。Apple のマーケティングに負けないでw

コネクシィ株式会社を設立しました

2014年8月12日、新しいスタートを切りました。法務局へ書類一式を提出し、コネクシィ株式会社を設立しました。

諸々の本番アカウントを会社名義で行ない、準備ができ次第、第一弾の Android アプリをリリースします。今年の4月から熱海にこもりつづけて4ヶ月半、ようやくプロダクトが形になりました。

 **** 告知 ****

リリース前にアプリを触ってフィードバックを頂けるAndroid端末を所持する方がいらっしゃいましたら是非 "u533u778@gmail.com" までメールするか、Facebook, LINEなどでご連絡ください。試作品を送付致します。また、Android 端末を持つ運転ドライバーも事前募集中です。詳細は コネクシィ特設サイト をご覧ください。(ドメインをまだ正式に取っていないので仮設サイトです。)


提供するプロダクトは「シェアリング・エコノミー」のサービスです。シェアリング・エコノミーは「誰かが持っている資源を他の誰かがインターネットを通じて有料で使う」というものです。

その代表格がAirbnb。これは「誰かが持っている空き家、空きスペースをインターネットを通じて旅行者に提供する」ものです。Airbnb は既に世界中に展開しており、上場すれば時価総額1兆円の価値を持つ企業にまで成長しています。

「コネクシィ」はシェアリング・エコノミーの移動版です。「ドライブ中の空席をそれに乗りたい人に提供する」ものです。似たようなもので海外では Uber, Lyft, Zimride, Bla Bla Car などあります。コネクシィの特徴はスマホに特化している点です。スマホだから位置情報を取得して安全なドライブを提供できるし、お互いのメッセージのやりとりも頻繁に行なえる。だからこそユーザに安心を提供できると考えています。まずは日本人同士のドライブを想定していますが、すぐ近い将来に海外からの旅行者に日本人ドライバーの空席を提供するサービスに持っていこうと計画中です。

ここで鋭い方は法律に関しての指摘が入ります。そこも私は法律に詳しい方とともに研究していて、法律に触れないようなサービスを作っています。また、各社のシェアリング・エコノミーサービスの成長とともに色々な規制が緩和されていくことでしょう。


思えば高校生の頃から「起業する起業する」と言い続けてようやくスタートできました。この8年間ひたすら技術やビジネスを学んできてスタートした今日は、自分にとって大切な記念日となりそうです。とはいえこのままだとスタートして満足ということになりかねないので、自戒をこめて。"これはあくまでスタート。これからが本当に自分の力が試されるのだ" と改めてここに記します。今まで心に秘めていた情熱を持ち続けてこれからもやっていきます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。


P.S. (自己) 資金が持つ限りは自社サービスの開発・運用一本に絞っていきます。色々な受託の案件を頂くのは嬉しいのですが、しばらくは受け付けられませんのでご了承ください。

Android Studio 上から adb コマンドを操作するプラグイン

Android 開発をしていると、便利なadbコマンドを実行する為に別にターミナルを用意することが多い。よく使うのは以下のようなコマンドだ。

# android デバイスのファイルシステムへ遷移
adb shell
cd /path/to/sqlite3
sqlite3 db.sqlite3

# 対象アプリをインストール
adb install app.apk

# 対象アプリをアンインストール
adb uninstall com.sample.app

# 対象アプリのデータ削除
adb shell pm clear com.sample.app

# よく使うオプション
-e ・・ 端末と繋がっていて、かつエミュレータも起動している場合にエミュレータを指定
-d ・・ 上記ケースで端末側を指定
-r ・・ 更新インストール

これらを Android Studio 内でいじれれば、別途ターミナルを開く必要はなくなる。
そこで利用するのが ADB Idea プラグインだ。

導入方法

Android Studio にもEclipseと同様にプラグインをインストールできるマーケットが存在する。

Android Studio -> Preferences -> Plugins -> Browse Repositories -> "ADB Idea"入力

これでAndroid Studio を再起動すれば、 Command + Shift + A でADB と入力すれば adb コマンドが実行できる!

エンジニアによるファイナンス訓練 (証券投資理論編)

前回はファイナンスの入門って感じで割ととっつきやすい内容だったが、今回からぐっとファイナンスっぽくなってくる。

投資には「リスク」が付き物だ。リスクとは「危機」。"危険"と"機会"の2つの性質を併せ持つ。ファイナンスの力で、この「リスク」を定量化してどこにどれくらいの割合で投資すると最大のリターンが来るのかを求めたいっていうのが、今回のゴール。

統計入門

このリスクの定量化には統計の知識が必要。なのでまずはざっと解説。

標準偏差と分散

たくさんのデータの「ばらつき」を数値で表現。 かっこよく言うと、「ボラティリティ
式を一般化する途端に拒絶反応を起こす人が多い(自分含)ので、具体例で解説。

例)3つの数値がある。これをX1, X2, X3 とし、平均をXとすると、標準偏差は以下のように表される。

標準偏差 = √分散 = √ ( (X1 - X)^2 + (X2 - X)^2 + (X3 - X)^2) / 3

ここで、標準偏差が大きいほど、そのばらつきが多いことになる。株式投資においては、これが「リスクが高い」と言える。EXCELを使えば、一発で計算できる関数がある。

正規分布

データの値の数を Y軸、データの値の範囲をX軸に置くと、大体以下のようなグラフになる。

f:id:cevid_cpp:20140806234041j:plain

ここで大事なのが、68.26%, 95.44% といった値。これの意味を知ろう。 ちなみに図中のμが平均、ρが標準偏差だ。
例)平均が150で分散が10

  • 140 ~ 160 が全体の68.26%に含まれる。
  • 130 ~ 170 が全体の95.44%に含まれる。

ちなみにご存知の"偏差値"は平均点を50点にし、標準偏差を10になるように変換したもの。
つまり、偏差値70以上の人間は、 (100 - 95.44) / 2 = 2.28(%) ということになる。

変動係数

平均から 68% の範囲になるのはいくらか、を出す為の係数。

変動係数 = ρ(標準偏差) / μ(平均)  * 100

この変動係数が今後の予想に使える。 例えば平均が780, 標準偏差が50 だとする。 すると、 50 / 780 * 100 = 6.41
次年度の予想価格が820の場合、 820 * 6.41(%) = 52.56。つまり、68%の確率で、 767から 872の範囲になる。といった具合。

共分散

投資のリスクを考える際、他の株式等の相関の度合いを見て投資判断をする必要がある。マーケットの市場の指標がこれだけ上がると、あの株価もあれだけ上がるみたいな感覚。

AとBの共分散の求め方

  • AとBの株式の時期別の偏差 (リターンと平均値の差)を計算し、2つを掛ける。
  • それらの平均値を出す。つまり、全部足してその数分だけ割る

共分散は正負に注目!これがプラスなら A のリターンが平均を超える時は、Bのリターンも平均より良いことを表す。 共分散は2つの相関の強さを表している訳では無い点に注意。つまり、共分散が高くても2つは似ているとは言い切れない。

EXCEL におけるCORVAR 関数で一発計算。

相関係数

2つの相関を求める。

AとBの相関係数の求め方

  • AとBの共分散を算出
  • 共分散をAとBの標準偏差の積で割る

相関係数がプラスの場合: Aが増えればBも増え、Aが減ればBも減る割合が高い
相関係数がゼロの場合: AとBには特に関係がない

相関係数の目安

  • ± 0.7 ~ ±1.0 : 強い相関
  • ± 0.4 ~ ±0.7 : 中程度の相関
  • ± 0.2 ~ ±0.4 : 弱い相関
  • ± 0.0 ~ ±0.2 : ほとんど相関が無い

もちろんEXCELに関数が用意されてるので、これを使う。 CORREL関数

ポートフォリオによる分散投資

さて、株式投資の世界では「どの株をどれくらいの割合で持ってれば良いのか」という考えが大事。これをポートフォリオという。

ポートフォリオの期待収益率

それぞれの期待収益率の加重平均で求める。
※期待収益率とは、予想される収益率分布の期待値を指す。例えばある株式の利回りを30% の確率で+4%, 30%の確率で+2%, 40%の確率で -2%としている場合、 4 * 30% + 2 * 30% - 2 * 40% = 1.0% となる。

例)コカコーラの平均収益率 : 12.54 % , 株所有比率 40%, IBM の平均収益率: 28.66% , 所有比率 60%。平均収益率は月次or年次の株価の変動の割合の平均。平均収益率が高ければいいと言う訳ではない。それだけリスクがある。

コカコーラとIBMのポートフォリオの期待収益率 = 12.54 % * 40 / 100 + 28.66% * 40 / 100 = 22.21 %

期待収益率により、"リスクはどうであれ、その割合で投資すればどのくらいの収益が見込めるか" がわかる。ここで、リスクがわかれば 「できるだけ低いリスクで最大の収益率が見込めるものはどれか」っていう合理的な選択ができる。

ポートフォリオの分散

AとBの分散を求める。ちょいと複雑。こういうモンだと思った方が良い。 (Ax + By)^2 = A^2X^2 + B^2Y^2 + 2ABXY みたいな感じ

AとBの分散 = (Aの投資率)^2 * (Aの分散) + (Bの投資率)^2 * (Bの分散) + 2 * (Aの投資率) * (Bの投資率) * (共分散)

さて、これでAとBにおける投資割合に応じたリスクが求められる。X軸をリスク(標準偏差), Y軸を期待収益率にして各株式の保有割合を変えてグラフにプロットしてみよう。以下のようになる。ファイナンス界では超有名なグラフ。

f:id:cevid_cpp:20140807001620j:plain

とりあえず直線は無視して、曲線に注目。プロットすると上記のような曲線になる。
さて、ここで点Dに注目。これより下にある曲線状の点は、「同じリスクなのに、期待収益率が低い」ゾーンとなっている。資産B の位置は「Aの保有率0%, Bの保有率100%」の場合の点だ。その点の真上にもう一個点が打てる。その点も同じリスクなのに、期待収益率が高い!だからBだけを100%保有するのはアホの選択ということになる。この点Dより上のエリアのことを「効率的フロンティア」と呼ぶ。

効率的フロンティア内でどれを選択するか。それは投資家のリスク許容割合に応じて決められる。リスクとっていいなら、資産Aに100%投資すれば良い。

リスクフリー資産を合わせる

国債などのリスクの無い資産(リスクフリー資産)を組み合わせることで、"同じリスクで最大の収益が上げられるポートフォリオ"という夢のような組み合わせが求められる。

それが前図における安全資産Fだ。点Fが意味するのは、「国債に100%投資した場合の収益率」だ。これはリスクがゼロで例えば3%の収益率が期待できる。

ここでポートフォリオの特徴として「リスクフリー資産をポートフォリオに組み込んだとたん、リスクとリターンの関係が直線になる」という特徴がある。そういうモンだと思おう。

そしてこのリスクフリー資産を原点とした直線で、ポートフォリオのグラフとの接点、これこそが「同じリスクで最大の収益が上げられるポートフォリオ」となるのだ!この素晴らしい線を「資本市場線」と呼び、接点である図中の点E を「マーケットポートフォリオ」という。

点E は(仮にAに60%、B に40%とする) が100% , 国債に0% 投資した際の点だ。この直線上を左下にいくにつれて、(Aに60%, Bに40%) に投資する割合が減って、国債に投資する割合が増える場合となる。 逆に右上に行くに連れて、リスクフリーレート(国債と同じ利息2%)で借り入れをして、その借り入れた分を (Aに60%, Bに40%)に全額投資することになる。 この線上でどの点を選ぶかは投資家のリスク許容の範囲次第。ただこの線上から選ぶのが同じリスクで最大の収益が得られる選択となる。

マーケットポートフォリオを求める

さて、この"マーケットポートフォリオ(点E)" をどうやって求めれば良いのだろう? それさえわかれば、Aの投資割合、Bの投資割合が決まって、後はリスク許容の割合次第で国債に投資するということができる。

これを知るには、シャープレシオという言葉が関わって来る。これは「ポートフォリオがリスクに見合った運用実績を上げているかを見る指標」だ。

シャープレシオ = リスクプレミアム (ポートフォリオの期待リターン - リスクフリー・レート)  /  ポートフォリオのリスク (標準偏差)

数学的に言えば、これは一次関数の「傾き」を求める式と一緒だ。このシャープレシオが最大になるようなポートフォリオこそ、マーケットポートフォリオ(点E)となる。これはエクセルのソルバーという機能を使って求めることができる。

マーケットリスクの考慮

上記で求めたポートフォリオの欠点として、市場全体のリスクを考えられていない点がある。例えば景気、金利、為替の動向などや企業そのもの、業界に関連したリスクだ。これらは分散化によっても取り除くことができないリスクとなる。これを何とか考慮すれば、まさに最強のポートフォリオができるんじゃないか。それを考える上でβ(ベータ)の考えが必要。

β ・・・ 市場全体の指標(TOPIX) が増加すると、対象の銘柄はいくつ増加or減少するか。分散化によって取り除くことができない市場リスクを測るモノサシ

このβの値は各企業によって異なる。これは過去のTOPIXとその企業の統計より導きだされる。それぞれのプロットした点に一番フィットする直線の傾きがβ。

CAPM 資本資産評価モデル(Capital Asset Pricing Model)

資産i の期待リスクプレミアム = β * マーケットのリスクプレミアム

つまりβの値が小さければ、資産iのリスクプレミアムはマーケット全体のリスクプレミアムより小さくなるし、大きければ資産iのリスクプレミアムはマーケット全体のリスクプレミアムより大きくなる。

例) 国債(リスクフリー・レート)1%、マーケットポートフォリオの期待収益率: 5%, 企業Aのβ: 1.5% の時のAの期待収益率

(X- 1%) = 1.5% * (5% - 1%)
X = 7%

このようにして、企業Aのマーケットリスクを加味した期待収益率を求めることができる。
CAPMを一般化してみる。資産iの期待収益率 を R, マーケットの期待収益率をrf, リスクフリーレートをri とする

(R - ri) = β * (rf - ri)
R = (rf -ri)β + ri

すると、下記のようなグラフができる。

f:id:cevid_cpp:20140807011646j:plain

ここで、 (m-ri) の傾きを証券市場線といい、マーケット全体を表す傾きとなる。こうして一般化すれば、企業のβがわかれば、その企業の期待収益率が求められる。それを元にしてポートフォリオを組むことで、市場を加味した素晴らしいマーケットポートフォリオが出来上がる。