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サンフランシスコの移動ライフスタイル

アメリカは特に車社会で、バイクで走るのはほとんど見ない。道の端には所狭しと車が停車されている。そしてタクシーが少ない。日本のように駅前に所狭しと並んでいる姿はなく、たま〜に街中を動いている程度だ。電車はあるけどもあまり綺麗ではないし本数や場所もそこまで多くない。移動するには何かと不便な町だった。

そんな状況でサンフランシスコでは移動において新しいムーヴメントが発生している。

"RideShare" と呼ばれる文化だ。特に普及しているが UberLyft

これらのサービスはもはや自分だけの専属ドライバーのようだ。アプリを起動したら以下のような自分の周辺にいる車が表示される。

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行きたい場所を入力するだけでドライバーが現在地にやってきてくれる。車のナンバーが表示されているし、電話で場所の確認もできるので会えないことはない。サンフランシスコで10回以上Uberを利用したが、その全てのドライバーのクオリティが高く清潔だった。とあるドライバーはサンフランシスコで育ったということで、自分たちのような観光客に対して移動費のみで街中を紹介してくれた。ライドシェアにはそうした付加価値を感じることができる。

目的地に着いたら"ありがとう"と言うだけだ。お金は全てアプリ内で完結する。こんなに手軽に移動できる手段が今までにあっただろうか?行きたい時に行く時、今までの交通全ては"行く時間"や"行くための場所"をそれぞれ調べていかなければならなかったが、UberやLyftは行き先だけわかればそれで終わりなのだ!これは移動のイノベーションと言えると思う。

街じゅうに止まっている車のフロントガラスを見ると、たくさんの Uber, Lyftステッカーが貼られている。日本じゃ見られない光景だ。これが自分がUberドライバーであることを示しているらしい。

行きたいと思った時にさくっといける。そんな世の中がアメリカを中心に始まりつつある。電車もタクシーもバスもいらない。これさえあればどこへでもいける。そんな未来が日本にもやってくることを期待する。

日本でも似せたサービスが出つつある。その一つが LineTaxi http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2014/901だ。日本交通と連携したアプリのようでどこでもタクシーを呼ぶことができる。ただ日本交通のタクシードライバーまでという限定があるので、ドライバーの数や移動できる距離が限られてしまう。そういう面からUberやLyftのような仕組みにはならないと考えている。

日本における障壁

日本でこの文化が普及するには2つのハードルがあると考えている。現状の交通手段と法律だ。

東京の移動は便利すぎる。行きたいと思ったら最寄駅を調べてネットで乗り換え検索して行くというのが普通の流れだ。電車はすぐ来るし3,400円で移動できる。歩いて20分以上かかる駅なんて23区内だったらないんじゃないかってほどだ。そこから目的地に行くにはタクシーが所狭しとあるので使えばいい。

ただここまで通常の使い方を見ても、やはり面倒なことが多いと思わないだろうか? 現在地から目的地に一気に移動する手段があればそっちを利用すればいいのではないか?もしこの移動手段が普及すれば、電車、タクシー、バス全てを壊すイノベーションとなるだろう。

それが日本では法律として硬く守られている。彼らの仕事を壊さないようにするために。日本は保守的な国だ。日本では徹底的に出る杭を打とうとする。そことの戦いだ。アメリカでも法律があるにはあるんだけどみんな便利な方を利用していくからどんどん法律が変わりつつある。

Hitchme は日本でもこのサンフランシスコのような便利なRideshareを実現しようと活動している。もしこんな移動の実現に協力してくださる方がいれば、以下のGHORUSにて応援していただけたらありがたい。

GHORUS