最近はテクノロジーやビジネスに関わらず、幅広い学習を心がけている。今回はその第一弾。
色んな日本のしきたりとかでそれぞれの理由が知りたく、実は前から一度は学んでみたいなーと思ってたので今回は良い機会だった。以下ちょっとしたまとめ
仏教を学ぶということ
仏になることを目指す。
仏とは、悟りを開いた状態。
悟りとは「全ての真理を知ること。」
悟りに至るための道筋をまとめた苦集滅道の4つの真理がある。
苦諦(くたい)
この世の一切は苦である。
四苦
- 生
- 老
- 死
- 病
八苦
集諦(じったい)
苦の原因についての真理。
この世のすべてが苦だとする。そしてそれらには必ず原因がある、ということ。
滅諦(めったい)
苦しみの原因である執着や欲望を断つこと。
道諦(どうたい)
苦しみを断つための方法。「八正道」、「中道」。
八正道
苦しみを断つ方法8つ。
正見
ただしくものを見る。
- 因果観: 物事の因果関係を認める
- 縁起観: 生きていることがどんなに多くの人々の働きや自然からの恩恵によるものかを知る
正思観
正しい考え方。
極端な思想に走らず、全てに適切である状態。
- 欲望の無い考え方
- 怒りの無い考え方
- 愚痴の無い考え方。(一般的なグチではなく、愚痴とは真理に対して無知であること)
正語
正しい言葉。
ダメなこと
- 妄語: うそをつく
- 悪口: 悪口を言う
- 両舌: 2人に対してそれぞれ違うことを言う
- 待語: 意味の無いおしゃべり
正業
正しい振る舞い
生き物を愛護し、財物や教法などを施し与え、正しい夫婦関係を保つこと
正命
正しい生き方。規則正しい生活
正精進
正しい努力。善を生むための努力。
正念
邪念を離れ,真理に至ろうという心を保つ
正定
正しい座禅・瞑想
六波羅蜜
さて、真理を知れば悟りを開くことができるが、どうやってその真理を知ることができるのだろうか? 修行によって得られるが、その方法についてまとめたものが六波羅蜜。
- 布施波羅蜜 (与えること)
- 持戒波羅蜜 (戒律を守ること)
- 忍辱波羅蜜 (苦しみに耐え忍ぶこと)
- 精進波羅蜜 (努力すること)
- 禅定波羅蜜 (精神を統一すること)
- 智慧波羅蜜 (正しい智慧を得ること)
智慧: 物事の道理を知り、善悪をわきまえる心のはたらき。
つまり、六波羅蜜をちゃんと続けて、悟りの境地を開き、仏になろう!ってのが仏教の基本的な考え方。
それを妨げるもの: 煩悩
煩悩
人間の体や心を煩わせ、悩ませ、汚すところの悪い心のはたらき。人間は煩悩によって苦しみの報いをこの世で受けている。108個というのが煩悩の数を表す代表的な数字。
この煩悩を消し去り、純粋な心を持ち続けることが必要!
仏教 TIPS
除夜の鐘
108回ならすのは、この煩悩の数だけ鳴らすため。その年の煩悩を懺悔し、新しい気持ちで新年を迎えるために行なう。
数珠
108個の数珠が有る。これは、その人の煩悩を数珠が引き受けてくれる役目を果たす。
彼岸
煩悩に苦しむ現実のこの世を意味する「此岸」似たいし、六波羅蜜によって迷いを脱し、此岸を渡りきった悟りの境地のこと。本来なら、六波羅蜜を常日頃習慣化すべきだが、このことを忘れぬよう、彼岸では六波羅蜜を戒め修行をするべき期間として設けられている。
南無妙法蓮華経
お葬式とかでよく唱える言葉。「お釈迦様の真理、真実が説かれているお経に命がけで進行し、仏に慣れるよう精進します」という意味。
仏になることを目指すという仏教の基本的な考えの宣誓みたいなものか。
お葬式のお経
故人が仏様の弟子になって悟りを開いてもらうようにする。