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個人開発に関するテックブログ

2nd サービスの開発についての考察

ども、@kimihom です。

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現在、土日や空き時間を利用して、2ndサービスを開発している。それに至った背景や実際にやってみて感じたことを記事に記す。

本記事は、以下の記事の続編の立ち位置である。本記事がサービス改善フェーズにおける技術向上のヒントとなれば幸いである。

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1st サービス と 2nd サービス

基本的には、1st サービスに集中すべきという意見は正しい。1st サービスでそこまで成長していないのに、2nd サービスの開発を始めてしまってはいつまでたっても望む結果(ビジネスの成長や成功)は得られないだろう。まずは私がこのブログで散々言っているコア機能の改善を続けていくべきである。

サービス開発の順番を誤ってはならない。そもそも、コア機能の開発をせずに 1st サービスに無駄な機能ばかり追加している例が後を絶たない。例えば電話のサービスだったのに、ユーザーをもっと獲得するために、いつの間にかメールやチャットを詰め込んだ総合的サービスになっていったという具合である。全ての機能が中途半端で洗練されておらず、そのサービスのメリットって一言で何?と言えなくなって来ている状態。こうなってしまうと、類似サービスが出て来たときに太刀打ちできなくなるし、初めてのユーザーは迷ってしまって有料で使いたいとは思わなくなる。

私はこうして1つのサービスに機能を詰め込むことは反対しているわけだけども、それらを全く別のサービスで出すことに対しては否定的ではない。複雑さの問題をサービスのレイヤーにおいてはクリアしているからである。

どんな 2nd サービスが理想的か

私の意見ではあるが、以下の条件を満たしたら 2nd サービスの開発を検討してみて良いだろう。

  1. 1st サービスのコア機能を磨き上げ、そのコア機能に顧客は満足していただいている状態である
  2. 1st サービスのコア技術と類似したものでありながら用途が全く異なる 2nd サービスのアイディアがある
  3. 1st サービスでは取り入れなかった新しいチャレンジがある
  4. 2nd サービスを自分が使うイメージが明確に沸いている

類似のコア技術を活用するのはエンジニア目線から大事なことだと思う。既に 1st サービスで磨き上げた技術を活用して作るものであるので、その時点で優位性を持つことができる。1st サービスよりも、もっと洗練されたものができる可能性がある。ただし、用途が似通ってしまうとカニバリゼーション(新商品の導入による既存商品の売上減少)が発生してしまう恐れがあるので、全く異なるサービスである必要がある。

そんな中でも、2nd サービスでは新しいチャレンジを取り入れたいところだ。これは、新しい発見や技術力の向上を実現する上では不可欠な要素となる。実際、私の場合は 2nd サービスで得られた知見を 1st サービスに取り入れてより良くすることできた。1st サービスを磨き続けただけでは見つけることができなかった発見だった。

2nd サービスで自分が使うイメージが明確にあるってのは、1st サービスでも同様だけど本当に大事なことだから書いた。利用してくれる企業がいなくても、自分たちが欲しいサービスであるため理想に向かって磨き続けることができる。適当に仮説として立てたユーザーのためのサービスだと、今後どう改善していけば良いのかわからず、見当違いの2nd サービスを生み出してしまうことだろう。

私の場合

ここで私の場合どんな経緯を辿ってきたのかを紹介したいと思う。

まず、私は 1st サービスの SaaS を運用していて、「指標の管理」の部分に大きな課題を抱えていた。SaaS には多くの指標(MRRなど)が存在するが、現状はそれらを毎回手で入力して確認するという、エンジニアから見たらなんとも無駄なプロセスを踏んでいる。決済情報は決済サービス側で格納されているので、月ごとの売り上げなどは全て自動化できるはずだ。そして、現在その課題を解決してくれる SaaS は日本にない。てことで、「これはやれば絶対自分たちが使うし、同じように課題を抱えているお客さんにも提供できる」と考えた。普段、色々なサービスのアイディアを模索している中でたまに出てくる「これはいける!」ってアイディアだった。

しかし、実際に開発をスタートさせるべく設計をしていると色々な課題が出てきた。まず、そもそも私に SaaS メトリクスの詳しい知識がなかったという点。こういう分野は、やはり会計などの SaaS を提供している企業の方が絶対的に有利な状況である。そして技術的にも、私の得意とするコミュニケーションの分野とは全く違うもので、技術的優位に立てるアイディアでもなかった。そのため、この開発は設計の段階で頓挫することになる。

次なるサービスを模索している中で、ライブ配信やウェビナーを 1st サービスでやっていきたいという思いが沸いてきた。今後 SaaS を提供している企業は日本中に顧客を抱えるのが当たり前になる。顧客一人一人に会いに行くってのは理想ではあるけども、それはやがて不可能な状態になる。そんな中で一番顧客と身近にやりとりできるのは、ビデオ通話であるし、顧客が増えれば一回のライブ配信を行うことで最適な情報を提供することができるようになる。そして、このウェビナーやライブ配信を企業向けで提供しているサービスの中で私たちの理想に適うものが存在しなかった。

さらに、このライブ配信の技術は私の得意とするコミュニケーションの分野であった。ライブ配信で使われる技術は、私の 1st サービスで使っている技術と一致する。

そうして今も続いている2ndサービスの開発だが、その詳細は正式リリース後にお伝えできればと思う。1st サービスを使っていただいてる方へ向けて伝えたいのは、2nd サービスの開発が1st サービスの開発に活かされているという事実である。直近の 1st サービスのリリースは、 2nd サービスの開発で得られた知見を取り入れたものであった。

終わりに

今回は2nd サービス開発についての考察を記した。

どんどん新しいチャレンジをして、そこで得られた知見を他のサービスへ活かす。そんなエンジニアとしての成長ができれば、さらに大きな価値をユーザーに提供できる。

こうして私は 1st サービスの改善フェーズをより良いものにしているのである。

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