ども、@kimihom です。
こちらの ビデオ SaaS のイベントで登壇する機会があったので記録として残しておく。
イベント
登壇資料
資料の補足
現段階において、"どんな環境の誰もが利用できる ビデオ SaaS" の提供は不可能だと考えよう。使っている PC, スマホの種類や ネットワーク、ヘッドセットなど、問題の起こる可能性のある原因が大量にあるからだ。
これらの原因をなくすために、いかに利用を "限定" させるか。ここが ビデオ SaaS 提供者側で考えなければならないポイントとなる。
- そもそも音声やビデオだけの通話に限定する
- 相手側は 自分のカメラやマイクを使わずに単に相手の音声と映像だけ見れる/聞けるようにする
- PC, ヘッドセット, ルーター など 利用機種を限定する or プレゼント
特に最初の2つの項目はサービスの仕様に関わる部分となるので、サービス開発する早い段階から考えておく必要がある。
技術的な側面で言えば、まずは弱いネットワークでも満足に通信できるようにすることを極めたい。そして問題が起きたとしても、ユーザー側で問題の原因を気付ける仕組みを提供できるかが腕の見せ所だろう。
ビデオ SaaS の提供にはいろいろなハードルがあるけれど、とても楽しみな領域である。今後ネットワークのインフラはどんどん改善されていくし、PC は安いものでも十分なメモリが入っているようになる。時間の流れとともに、これらハードルは自然と低くなっていくのである。
そのハードルが低くなった時点で ビデオ SaaS の提供を始めれば問題は起きづらくなるけども、早くにサービスを始めないと同じようなサービスが既にリリースされていたなんてことも当然起こりうる。だからビデオ通話で起こりうるリスクを知った上で 、どんなビデオ SaaS を開発するのかを素早く決め、いかにリリースできるかの勝負になってくるのだと思う。
他の方の登壇資料
私以外の資料も記事として上がってるので、是非読んでみてほしい。
ビデオ SaaS のエンジニアリング最前線に登壇しました | 針は飲まれぬ
「今から始めるWebRTC」というタイトルで登壇しました|高松智明|note
終わりに
まだまだ始まったばかりのビデオ SaaS の領域。ここにどんな新しいサービスが出てくるのかを楽しみにしている!
色々な ビデオ SaaS がある中で、自分が確実に使う & お客さんにも便利な SaaS として、 Web ビデオシステム wellcast の改善をこれからも続けて行こう。